3/4ゲーム症候群

3/4ゲームはそれなりの人数でも回せる手軽な練習方法で、「スカッシュをやった感」も満たしてくれる事からスカッシュの練習ではかなりポピュラーだと思います。

3/4ゲーム自体は良い練習になるのですが、しばしば「3/4ゲーム症候群」とも言うべき悪い癖が身に付く人も生み出してしまう練習方法でもあるので注意が必要です。
3/4ゲームはオールコートでゲームをする場合よりも「ラリーを終わらせてはいけない」という感覚になる事が多いみたいで、せっかくTを支配したり相手がボーストしか打てない状況に追い込んでもドロップを打ったりショートボーストを打ったりという「前攻め」をせずにわざわざ相手のいるコート後方にボールを打ち返してしまう癖がついてしまっている人を見かけます。
そして前に落とさない人が相手だとボーストを打ってもTまで戻らずにコート後方で待ってしまったり「ボールが返ってくるからいいや」と気楽にボーストを打つ人を作り出す悪循環に陥ってしまう事もあります。
後ろに返してしまう、後ろで待ってしまうなど練習でやってる事は必ず試合でも出てしまいます。完全に癖になってしまうと矯正するのが大変な場合もあります。
他のメンバーよりも上手なプレーヤーが「実力差があるから」と言ってあまりにも甘い3/4ゲームをやっていると自分の実力だけでなく相手の実力を伸ばすチャンスも潰してしまう事にもなりかねませんので、少なくともコート後方1点返しにならないように、甘めのボーストや甘めのドロップを入れるなど前攻めも混ぜて練習すると良いと思います。
「ボーストを打つと前攻めが来る」と思わせられれば逃げのボースト以外の選択肢の練習になったり、やむを得ずボーストを打つ場合はしっかり前もケアが出来る意識を育てる事になると思います。

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