あまり意識をされないルールの筆頭でアピールに次いで分かりにくい「フットフォルト」についてです。ボールがアウトした時と同じで1点失ってしまうので覚えておいて損はありません。
フットフォルトを一言で言えば「サーブを打つ瞬間、どちらか一方の足がサービスボックスの中に入って床に接していなければならない」です。違反していたらフットフォルトになります。マーカー、レフリー共にフットフォルトが起こっていないか注意して見ましょう。(2014年からサーブ時に起こったミスのコールが「フォルト」に統一されました。それまでは「フットフォルト」や「アウト」「ダウン」等ミスに応じて色々分類されてました。面倒な時代でした。)
正しいサーブ時の足の位置
以下の事例は全て正しいサーブの時の足の位置となります。
両足ともサービスボックス内に入っている。ボールを打つ瞬間どちらかの足が床に触れている。
片足はサービスボックスを囲むラインを踏んでいるが、もう片方の足がサービスボックス内に入っている。ボールを打つ瞬間サービスボックス内に入っている足が床に触れている。
片足はサービスボックスを囲むラインから出ているが、もう片方の足がサービスボックス内に入っている。ボールを打つ瞬間サービスボックス内に入っている足が床に触れている。
フットフォルトになる足の位置
以下の事例は全てフットフォルトとなります。フットフォルトの場合以下のようにコールします。
【マーカー】フォルトとコールしてこのラリーを終わらせます。
【レフリー】マーカーが見逃したフットフォルトがあったらフォルトとコールしてこのラリーを終わらせます。マーカーもフォルトと復唱します。コールしてもラリーが止まらなかった場合はストップとコールをしてラリーを終わらせます。
両足ともサービスボックスを囲む線を踏んでいる
片足はサービスボックスを囲むラインから出ていて、もう片足はサービスボックスを囲むラインを踏んでいる
両足ともサービスボックスを囲むラインから出ている
ボールを打つ瞬間片方の足がラインを踏み、サービスボックスの中に入っている足が床についていない
ボールを打つ瞬間片方の足がサービスボックスを囲むラインから出ていて、サービスボックスの中に入っている足が床についていない
ボールを打つ瞬間サービスボックス内の足が両足とも床についていない(ジャンプサーブ等もフットフォルトになります)
この他にも打つ瞬間に足をスライドさせて線を踏んだり、サービスボックスから出てしまってもフォルトとなります。ボールを打つ瞬間だけサービスボックス内の床に片方以上の足がついていれば大丈夫です。
実際の試合ではフットフォルトに注目するとボールのアウト等を見落としやすいのでレフリーはフットフォルトを注意、マーカーはその他のアウトをチェックするなど役割分担をした方が良いかもしれません。